大森山動物園

地元の動物園のことを書くのは初めてかもしれません。大森山動物園に居るのは、アフリカゾウ2頭です。男の子のだいすけ。そして女の子のリリーです。

元々大森山には花子さんという女の子のゾウとだいすけさんがペアでいました。1990年に推定1歳でだいすけさんと一緒にアフリカからやってきました。それから28年が過ぎましたが繁殖まではいきませんでした。今、日本国内にいるアフリカゾウの頭数は減り続けています。そこで東北のアフリカゾウを飼育している園(日本動物園水族館協会に加盟園)で連携・協力しあっていこうという話になり雌ゾウを相互に移動させることになりました。ペアの環境を変えることで、アフリカゾウの繁殖に取り組むこととしたものです。このような手法で、地域の3つの動物園が共同でアフリカゾウの繁殖に取り組むのは、国内では初めてのことだそうです。秋田には、仙台からリリーさんが来園することに決まりました。

移動の準備として、大森山のゾウ担当の方が金沢動物園とズーラシアに実際に輸送に利用する箱と輸送箱に入れる研修を受けに行っていたそうです^^輸送箱を借りる・・・?そっか~チャメリーが金沢へ移動した時とのんほいへ移動した時に利用した輸送箱をリリーさんと花子さんも利用していたのですね!(チャメリーありがとうね!^^)平成30年6月20日に金沢から秋田に輸送箱が届き22日から輸送箱に入る訓練を始めました。25日には輸送箱に入るようになり、訓練は順調に行われていましたがみなさんの記憶にも残っていると思いますがあのアブ事件が起こります。8月14日完全に箱に入ったところでお尻をアブに刺されてしまい箱に入らなくなってしまいました。「箱に入ると痛いんでしょ?」と覚えてしまったのでしょう。これで8月下旬の移動はなくなりました。その後も訓練を続けましたがなかなか箱に入ろうとしませんでしたが、訓練(花子さんをなだめ作業?^^;)は続けられ9月25日に無事に仙台へ移動することが出来ました。その箱で今度はリリーさんが輸送箱訓練をし、10月15日秋田へ到着しました。11月14日にはだいすけさんと初お見合いも果たし、今では二人揃って放飼場に出ています。

花子さんとリリーさんを交換した事によって繁殖する保証はないです。でも同じ事を続けていては「繁殖は望めない」と動物園が感じている。この先どうなるかわかりませんが、挑戦することに意味があると思います。新しい命の誕生にそれぞれが出来る事をけんめいに成し遂げようとする飼育員さんたちを応援したいと思います。願うことはただ一つ、どこにいても動物が満足して暮らせる飼育環境であることです。

仙台の皆さん、リリーさんも新しい場所で元気に過ごしています。是非逢いに来て下さいね!あと、花子さんをよろしくお願いします^^

おはようございます~!今日は曇り空だけど気温が高い1日でした。

放飼場をゆったりと散歩しますよ~。

定位置のだいすけさん。とリリーさん。

このあたりに日よけがあればいいのにな~っていつもみています。

お水を飲みに来てくれました。リリーさんかわいいね^^

この日はなんだか眠そうなリリーさんなのでした。


【おまけ】

リリーさんと花子さんが利用した「チャメリー箱」は現在のんほいのゾウエリアの一角に置かれています。動物園の垣根を越え協力しあっているのを見ると嬉しいです。ゾウを飼育されている園の方たちがゾウの幸せを願って、ベストな環境で飼育できるよう頑張っている姿を見ると応援したくなります^^

象をめぐる冒険

日本にいるゾウがみんな幸せでありますように。

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