宇都宮動物園

今日は、何度も何度もモートに落ちているおやつを拾っていました。

モートに落ちている葉っぱを遊びで拾うのは王子でも見かけますが、宇都宮のモートは深いので拾うときの宮子さんの体勢はかなり危険なのです。

おやつタイム以外、手渡しでおやつをあげるのは基本駄目なんですが、投げる分なら・・・という事を聞いたことがあって。

でも、投げるということはおやつがモートに落ちる確率も高い。

宮子さんがおなかを空かせていたり、拾う行為を刺激として楽しんでいるとすれば、危険となるような行為をしない対策を動物園がとるべきだし、おやつを投げ入れる事で宮子さんに危険な場合は、投げ入れを止めさせるべきです。

私たちがなぜ宮子さんにおやつを投げてでも届けたいかというと、

「1日することもなく過ごす宮子さんが、見ていて可哀想」というのもあるんです。

本来は、飼育員さんが時間が来ればおやつをあげたり、ご飯をあげたり、トレーニングをしたり、ゾウが飽きないように工夫をしてくれているんです。

しかし、宇都宮動物園の場合はゾウの担当者は一人しかいません。

その方もずっと宮子さんを見ている訳ではありません。

ほかの動物を担当しているのでお忙しいのはわかるのですが、一人が大変なら

チーム制にして宮子さんのためにもっと質のいい飼育をして頂きたいのです。

近くまで来てくれてご飯を食べてくれた。

会話が聞こえるのが宮子さんもうれしいのかな。

宮子さんに会いに行ってくれた人たちが沢山話しかけてくれると嬉しいな。

天気がいい日は、暖かく感じる時もありますが曇りの日や日が陰り始めると

一気に気温が下がり始めます。暖かい格好をしている私も寒かったのですから、

体を覆うものがない南国生まれの宮子さんには厳しい季節でしょう。

コンクリートの上にいるのも、寒さを倍増させているはずです。

宇都宮の問題は、ゾウエリアの狭さだけではなくて、

①ゾウ舎と設備等

②コンクリートの床

③モートの危険性

④日陰や風よけがない

⑤お水を思う存分、飲んだり浴びたりすることが出来ない(プール等がない)

などの問題があります。

46年間我慢し続けてきている宮子さんにこれ以上頑張れなんて言えないです。

頭のいいゾウに選択肢のある暮らしをさせられないのは動物園としてどうかと思います。


宮子さんをケアしない理由として「野生動物だから、野生じゃそういうのしないでしょ」

って言われた人も居たようですが、動物園で飼育している以上は野生下とは

環境がまるっきり違うんだし、それなら野生のような環境を作ってから言えよ!

と思いませんか?

コンクリートの中に閉じ込めて、「野生動物だからしない」じゃないですよ。

野生に居たらたくさんの選択肢があったはず。

暑ければ日陰に逃げ込んだり水に入ることも出来る。

ご飯も好きなだけ木や草を食べられるよね、木の実も。

土も被る事が出来るから背中だって頭だって保護出来るでしょう。

すべてを奪って閉じ込めているんだから、人間がフォローするのが当たり前なんですよ。

日本で一番過酷な環境にいる宮子さんを一日も早く救い出して欲しい。

46年間踏ん張って生きている宮子さんの現実を一人でも多くの人に知って欲しい。

ゾウらしい生活が出来る事を願います。

象をめぐる冒険

日本にいるゾウがみんな幸せでありますように。

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